第17話「西郷入水」の感想

感想

井伊大老の安政の大獄により、追われる事となった僧の月照(キャスト:尾上菊之助)を守る為に、薩摩へ逃れる西郷吉之助(キャスト:鈴木亮平)と有村俊斎(キャスト:高橋光臣)。

第17話「西郷入水」の感想

ドラマの冒頭での月照、吉之助、俊斎の3人が雨の中逃げるシーンがとても可哀想でした。特に月照は京都の清水寺・成就院の住職だった人物。公家との交流もあった身分の高いお坊さま。ぬかるんだ山道を雨に濡れながら歩くのは辛かったと思います。

 

西郷家に付いた時には安心しました。おばあさま(キャスト:水野久美)の様子が心配ではありますが。妹・琴(キャスト:桜庭ななみ)のお腹には赤ちゃんが出来たみたいで、そして変わらない熊吉(キャスト:塚地武雅)、元気な弟たち・・吉之助と月照の心を癒やしてくれたはずです。

 

身分も地位も今までの生き方も違う月照と吉之助。しかし2人には強い結び付きが出来ていたのですね。今回の17話の最後では錦江湾に入水することになりました。手を取りあい男同士で入水する2人には妖しい雰囲気もありましたね。

 

錦江湾は吉之助が育った薩摩藩城下と桜島に挟まれた母のような海。吉之助と月照はその海に帰るように入水していきましたね。吉之助が最期の場所として選んだのもわかる場所です。・・・西南戦争でも吉之助は最期の場所に城下を見通せる城山を選んで・・・西郷隆盛がどれだけ薩摩を愛していたかわかるエピソードです。胸が熱くなります。

 

吉之助は殿・島津斉彬公(キャスト:渡辺謙)が亡くなってから心の平安がなく、ずっと不安定な状態でしたね。仲間が心配しているのに「しかたがなか」と笑っていた場面がありましたね。ずっと斉彬公の後を追うという気持ちが消えない・・それは甘美な夢の様に・・。

 

NHKの歴史番組だったと思うのですが、出演されていた先生が、島津斉彬公が亡くなって以降の西郷吉之助は半分晩年のような生き方・・そのようなお話をされていたと思います。それを聞いて確かにそうかもと思いました。

 

西郷の生き方には自我が薄く、人生を達観しているような、大きすぎて常人にはよくわからないところがあって、日本史の中でもわかりにくい、判断しにくい人物として名前が上がったりしますが、心酔し崇拝し、愛慕する斉彬公が逝去した時に、西郷隆盛自身も一度亡くなったのではと思います。

必死に吉之助を助けようとした正助

大事な友だちが亡くなるかも知れない時。皆んな必死に守ろうとすると思いますが、大久保正助(キャスト:瑛太)の頑張りは常人ではない人物だと感じました。将来 維新、明治初期に日本をけん引することになる大久保 利通(おおくぼ としみち)。

 

妻の満寿(キャスト:ミムラ)の父から口を聞いてもらい山田為久(キャスト:徳井優)に面会、その後、父・島津斉興(キャスト:鹿賀丈史)のせいで藩政からとうのいた島津久光(キャスト:青木崇高)に面会?←どうやって二人っきりに?w

 

最後には薩摩の支配者・島津斉興にまで山田為久を連れて(笑)面会。普通の人なら諦めるところまで入っていくバイタリティ。そして斉興を説得した詳細はわからないけど、吉之助が月照を切るということで斉興の説得に成功。

 

この説得のやり方は西郷吉之助には出来ない正助の黒いところですよね。吉之助に自分(正助)のために生きてくれとも言っていましたね。目的の為には手段は選ばない、そういうところも常人では出来ないことですよね。妻の満寿も正助も頼りになる人物ですが怖い部分がある人物ですね。

徳川家茂の気持ち

17話では京に戻る幾島(キャスト:南野陽子)と篤姫(キャスト:北川景子)の別れがありました。篤姫にとっては大きな味方がいなくなり心細いし寂しいですね。そして心配事はもうひとつ。

 

大河ドラマ篤姫では最初から仲が良かった第14代将軍・徳川家茂(とくがわ いえもち)と篤姫。でも南紀派と一橋派で争っていたので、最初から仲がいいより、最初は上手くいかない流れのほうがピッタリする気がします。すぐ横に井伊 直弼(キャスト:佐野史郎)もいますし。

 

だけど せごどんの篤姫と徳川家茂(子役:荒木飛羽)もこれからきっと仲良くなりますよね。更に数年後には孝明天皇の妹、和宮が大奥にやってきますが・・どんな物語で見せて頂けるか楽しみです(・▽・*)

 

最後までお読み頂きありがとうございました!第17話「西郷入水」の感想でした。次の第18話「流人 菊池源吾」の感想もお願いします。

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⇒ 登場人物とキャスト紹介

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