第28話「勝と龍馬」の感想

感想

前回27話では禁門の変に薩摩軍の軍賦役(総司令官)として出陣した西郷吉之助(キャスト:鈴木亮平)が右脚を負傷してしまいました。今回、第28話では勝海舟(キャスト:遠藤憲一)と坂本龍馬(キャスト:小栗旬)との出会いがありました。

第28話「勝と龍馬」の感想

禁門の変で幕府方の勝利となった後も長州征伐がはじまり、戦いは終わりませんでした。吉之助は徳川慶喜(キャスト:松田翔太)から幕府軍参謀を命じられる事になりました。前回の薩摩軍賦役もびっくりでしたが、今度は幕府軍大参謀です。凄い出世ですね。

吉之助は長州に同情しながらも幕府軍参謀を受けます。大坂に行った吉之助は勝安房守から「斉彬公ならもう幕府なんざ見限るこった と言っただろう。」と言われます。そして動き出した吉之助は一足先に長州に川路利良(キャスト:泉澤祐希)、中村半次郎(キャスト:中村瑠輝人)らを派遣し・・。

戦いの中心にいると普通、人間は自分たちの事ばかり考える気がします。都を燃やすなんてエゴの極みだと思いますが(日本では戦いはできるだけ何もない川や海、山で行われる事が多かった)。慶喜も敵を殲滅することを考えたり・・・。吉之助は禁門の変でも長州征伐でも民や敵方の事も考えて動きます。それがせごどんの凄い所だなと思いました。味方である尾張藩前藩主・徳川慶勝も敵である岩国領主・吉川監物もある意味、せごどんのファンになった気がしました。

そして慶喜と惜別した吉之助。橋本 左内(キャスト:風間俊介)が生きていたら二人にどう言ったのでしょうね、そして歴史はどう変わっていたのでしょうね。(涙)

前回と今回、ふき(およし)が慶喜と吉之助、そして京都の人々を深く心配する姿が印象的でした。彼女は慶喜の側室となり高い身分になったのに、薩摩にいた時からの優しい性格は変わっていませんね。演じられているのは女優の高梨 臨(たかなし りん)さん。愛する慶喜と信じている吉之助が縁切りとなり、ふきはこれからどうするのでしょうね。。そういえば、ヒロインの一人?鍵屋のお虎さん(キャスト:近藤春菜)は吉之助を心配しながらも間違えてぶっ飛ばしていましたね。笑いましたw)

せごどんの龍馬さんと勝さんの印象

今までのドラマでの龍馬さんの描かれかたは明るく、ポジティブ、陽性の気質が強かった気がしますが、せごどんの龍馬さんは強面だなと思いました。また演じられている俳優・小栗旬さんのいつもの快活なイメージとも違いましたし。坂本龍馬と同時代に生きていた人物の龍馬評には私達のイメージとは違うちょっと暗いイメージの龍馬さん評も載っています。色が黒くて眼が爛々と光り、怖い顔、いつも無言・・など。人には色んな面があると思いますが、せごどんの龍馬さんはそういった少し陰気な部分を出したのかなと考えました。

逆に勝さんはいきなり「せごどん!」と呼ぶなどおおらかで影がないイメージ。でも二人共大人物で肝っ玉が大きい、悠然とした人物で、藩中心の幕末にあって日本全体や民の事を考えている吉之助と考えが似ている気がしました。この時代の意志がある人物たちは命を掛けてディベートしていますね。(敵でも味方でも、そういう人々がいたから今の私達がいると心が熱くなります)

高須四兄弟のこと

第一次長州征討の征討軍総督は徳川慶勝(とくがわ よしかつ)だったんですね。

・尾張藩14代藩主・徳川慶勝(キャスト:小宮孝泰)
・尾張藩15代藩主、一橋徳川家10代当主・徳川茂栄
・会津藩主・松平容保(キャスト:柏原収史)
・桑名藩主・松平定敬

この4人は徳川慶喜と親戚(水戸第6代藩主・徳川治保の子孫)で、みんな高須松平家の生まれ。実は兄弟なんですよね。この兄弟の幕末における波乱な人生を考えると一年の大河ドラマが作れそうです。せごどんでは少ししか出てこないと思いますが、何度もせごどんの味方側、敵側として同じ時代を生きた高須四兄弟にも注目して今後も西郷どんを見ていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!第28回「勝と龍馬」(原作 林真理子さん、脚本 中園ミホさん)の感想でした。次の第29話「三度目の結婚」の感想もお願いします。

⇒ 西郷どん感想まとめ

⇒ 登場人物とキャスト紹介

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