第27話「禁門の変」の感想

感想

長州の桂小五郎(キャスト:玉山鉄二)が初登場。西郷吉之助(キャスト:鈴木亮平)は国父・島津久光(キャスト:青木崇高)から軍賦役(ぐんぷやく)に任命される。そして吉之助は桂小五郎から「人斬り半次郎」という通り名を持つ薩摩藩士の事を聞く。

第27話「禁門の変」の感想

「八月十八日の政変」により、薩摩や会津から京を追放された長州の過激派が不穏な動きをするなか、長州藩士・桂小五郎と吉之助の出会いがありました。(桂小五郎は明治になり木戸孝允として知られ、西郷隆盛、大久保利通と一緒に維新の三傑と言われた人ですね)

私は桂小五郎が西郷どんでもおこもさん(物乞い)の格好で出てきて歓喜しましたwそして鍵屋でほっかぶりをとって、顔が美形過ぎてドキドキしましたwキャストの玉山鉄二さんは「八重の桜」では会津の山川大蔵を演じられていましたね。本物の木戸孝允も美形で身長が高かったみたいですね。今回の27話では途中で池田屋事件があって桂小五郎の行方もわからなくなってしまいました。「我らは同志じゃ」と言ってくれた桂小五郎。吉之助とずっとそういう関係でいてくれるんでしょうか?

薩摩藩邸では若い薩摩藩士として川路利良(キャスト:泉澤祐希)と中村半次郎(キャスト:中村瑠輝人)が出てきましたが、半次郎は吉之助に昔助けられたあの少年でした。半次郎はせごどんと再会して、覚えて貰っていて感激して泣いていましたね。今後せごどんでも書かれると思いますが、この川路利良と中村半次郎は全然違う生き方をしていきます。二人の人生を調べると人の一生や歴史の妙を考えてしまいます。半次郎は生涯、吉之助を助ける人物の一人となります(桐野利秋)

そして朝廷の禁裏御守衛総督となった一橋慶喜(キャスト:松田翔太)ですが、26話「西郷、京へ」の終わり頃から吉之助が気にしていた様に、本音を隠したような不気味な笑顔をみせたり、動きが可怪しかったですね。慶喜の側室のおよし(キャスト:高梨臨)も何かを感じているようで、心配そうでしたね。

長州は2000人、幕府は3万人・・。薩摩藩の軍賦役(軍司令官)となった吉之助ですが「禁門の変(蛤御門の変)」では、かなり悩んでの出陣でしたね。しかし出陣前の吉之助の言葉は力が入った演説でした。兵たちは心を熱くしていましたね。チェスト!!残念ながら、中立売門で薩摩と長州は真正面でぶつかりあいました。そして・・・来島又兵衛(キャスト:長州力)が倒れた事で戦の勝敗が決まったと感じ、吉之助は戦いを収束させようとしますが・・ちょうど会津が加勢にきて・・・。

吉之助は自分の怪我など気にせず、戦いの収束と京の民の平和の為、動こうとしましたが・・長州の兵らは倒れ、京の町も火に包まれてしまいました。せごどん・・鈴木亮平さんの悲しい表情が忘れられません。

この時、幕府側であった薩摩藩ですが・・。実際の西郷吉之助も、外様である薩摩の兵もこの「長州」の敗北を徳川慶喜や親藩とは違う目で見ていたかも知れませんね。その時の気持があとの歴史に関わってくるか知れませんね。

久光はなぜ西郷吉之助を軍賦役(軍司令官)にしたか?

前から私の中でも謎だった西郷吉之助の異例の出世ですが、あとの西郷隆盛はこれにより歴史の表舞台に出ることになりました。軍賦役とは 薩摩藩の総司令官ですが、身分も低く、自分と気も合わず、島流しにした事もあった西郷吉之助を島津久光はなぜ軍賦役兼諸藩応接係(ぐんぷやくけんしょはんおうせつがかり)にしたのでしょうね。

西郷どんの久光は青木崇高さんが演じられ、兄の島津斉彬公とは雲泥の差の人物の様に描かれていますが、鹿児島の博物館で見た久光の写真は知性が光る「薩摩に馬鹿殿なし」のたとえのように賢君、名将を多数輩出した島津の遺伝子を継いだ立派な人物に感じました。私怨では動いていないと思いたいところです。

吉之助は7年ほど島で暮らしていて「寺田屋事件(寺田屋騒動)」も「生麦事件」も「薩英戦争」も経験してないんですよね。武将としての実力は未知数ですよね。せごどん27話では村田新八(キャスト:堀井新太)が「亡き斉彬公のご信任厚く、藩を強く思っている吉之助さぁならこの出世は当然じゃち思いもす。」「まさか戦の先頭に立たせて亡き者にしてしまおうっちゅう考えじゃごわはんどなぁ?ハハッ」と言っていましたが、実際はどうだったんでしょうね。

西郷どん第27話の徳川慶喜について

そして自分を狙ったのが、実家である水戸家の人物だとしり、「俺にはもう誰が味方で誰が敵なのか見当もつかん」「頼む。お前だけは裏切らないでくれよ」と吉之助に言っていた慶喜。でも今回の最後には「(亡くなるのは)まだ困る、牛男。もっと大きくなれ、俺の使いがい も大きくなるぞ」と笑いながら言っていましたね。

慶喜の難しい立場はわかるけど、ずるい部分も見える発言でした。歴史を知っているからですが、同じく天皇に仕える会津藩主・京都守護職松平容保(キャスト:柏原収史)にしても、他の藩にとっても、慶喜がそんな考えだと、下にいる人間はたまったものではないですね。(その頃の慶喜は親戚や兄弟など身内で廻りを固めていたようです。)

最後までお読み頂きありがとうございました!第27回「禁門の変」の感想でした。次の第28話「勝と龍馬」の感想もお願いします。

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