第12話「運の強き姫君」の感想

感想

徳川将軍家に嫁ぐ為に薩摩から江戸に来た篤姫ですが、井伊 直弼(キャスト:佐野史郎)など反対勢力の妨害もあり、2年たってもお輿入れが決まらない状態となっていました。

第12話「運の強き姫君」の感想

大河ドラマ西郷どん12話の題名は「運の強き姫君」。今回の表の主役は篤姫と西郷吉之助(キャスト:鈴木亮平)。しかし影の主役は幾島(いくしま)と言える回でした。

 

幾島(キャスト:南野陽子)が厳しいだけでなく、時勢も読め、コミュニティ能力も高く、そして篤姫への愛情もある人物ということがよくわかるドラマの流れでした。

 

特に磯田屋でのシーンと大奥でのシーンが印象的でした。庶民階級の女性たちとも上流階級の女性たちとも上手にコミュをとって情報や約束を取り付けていましたね。とても賢い女性だという事がわかりました。

 

磯田屋のふき(キャスト:高梨臨)とタマ(キャスト:田中道子)達はめっちゃ他藩の情報を幾島に話していましたね(笑)大奥にいる徳川家定の生母・本寿院(キャスト:泉 ピン子)と乳母・歌橋(キャスト:猫背椿)はいきなりのプレゼント作戦に上機嫌となり、その後の幾島の話をしっかり聞く姿勢となったと思います。

徳川家定の生母・本寿院

13代将軍・徳川家定(キャスト:又吉直樹)の生母・本寿院とはどんな人物だったのでしょう?本寿院は12代将軍・徳川家慶の側室でしたが、家慶の側室は何人もいて、また子供も14男13女・・。女の園である大奥でずっと生きていた本寿院もまたコミュニティ能力が高い人物だったかも知れませんね。

 

薩摩藩との縁と言えば本寿院の夫である徳川家慶の父、第11代将軍・徳川 家斉の正室が島津家から嫁いだ広大院(こうだいいん)になります。広大院は形式的に家慶の母にあたります。(父・家斉の正室なので)

 

本寿院役の女優の泉 ピン子さんと篤姫役の北川景子さんは年齢が離れた嫁姑になりますね。本寿院の気持ちを言った「我が子を1人にしてほしくない」というセリフはよかったですね。母の気持ちとしたらそれが一番の望みかも知れないなと思いました。

 

今後の幕末の歴史を考えたら本寿院と篤姫の関係が悪くなることがあるかも知れませんが、事実として本寿院と篤姫は生涯、長い時間、家族として過ごすことになります。

大久保家の父と息子

大久保正助(おおくぼ しょうすけ)の父・大久保次右衛門(おおくぼ じえもん)がやっと喜界島の遠島から帰ってきました。幼馴染である西郷家の父・西郷吉兵衛(キャスト:風間杜夫 )も西郷家の母・西郷満佐(キャスト:松坂慶子)もいなくなった後の帰郷。

 

あいだの中庭で再会する大久保家と西郷家の皆んな。。回想シーンで昔の相撲のシーンが出てきて・・懐かしく、悲しかったです。

 

大久保次右衛門(キャスト:平田満)は実は島暮らしは2回目でした。次右衛門は若い時に沖永良部島の役人として赴任した事があり、そのときに沖永良部島に島妻と子供も出来たのでした。沖永良部島は今後、西郷どんの舞台になり出てくると思います。

 

そして息子の大久保 正助(キャスト:瑛太)は不遇から立ち上がろうと斉彬公の義弟・島津久光(キャスト:青木崇高)に接近。正助は手紙で上手に久光に取りいっていましたね。「あ、そういうふうに上手に取り入ったらいいのね」と感心した私でした(笑)

地震の中の篤姫と吉之助

一瞬、立場を忘れた篤姫と吉之助のラブシーン。素敵でした!

 

それぞれ島津斉彬公(キャスト:渡辺謙)を敬愛する篤姫と吉之助。私人を捨て、公人として薩摩と日本のために働く気持ちがとても強いふたり!それは斉彬公から教わった大事な信条。

 

しかし個人としたら、女性としたら、男性としたら・・・。篤姫の「西郷一緒に逃げておくれ、公方様もお父上もいない遠か国に・・このまま私を連れて逃げておくれ」というセリフ。それに答える吉之助。

 

いつもは殿命の吉之助がちゃんと篤姫の気持ちを受け取って「わかりもした、逃げもんそ。どこまででん篤姫様をお守りしてどげな遠か所まででん お供つかまつりもす」と言ったのは嬉しかったです。

 

泣き顔で嬉しそうに「そん言葉が聞きたかった」という篤姫。しかしその後すぐ自分の使命を思い出し、姫に戻った篤姫。語りの西田敏行さんが最後に吉之助の気持ちとして「その夜の事は生涯忘れぬ吉之助でございました」と言っていましたが、篤姫にとっても一生大事にしたいかけがえのない思い出になったと思います。

 

架空の出来事だと思いますが(地震は史実)。女性として篤姫の幸せを考えたら、いつも悲しい気持ちになる私。嫁ぐ前や明治になってからでも実際の篤姫にもそういう恋の一瞬が、幸せがあったなら良かったなと思う私です。

 

(篤姫は幕臣の勝海舟 と晩年、江戸の町を廻ったという話がありますが、せごどんの勝海舟役は俳優の遠藤憲一さんに決まったので、後半、勝海舟と篤姫2人のシーンも楽しみにしています)

 

しかし朴念仁だった西郷吉之助が篤姫の気持ちにちゃんと答えようとするとは。(二人とも実は初恋になるのでは?)そして幾島の駆け引き、策略をしっかり観察して、吉之助自身も磯田屋で工作を始めるなど・・また吉之助の成長が見れた12話でした。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!第12話「運の強き姫君」の感想でした。次の第13話「変わらない友」の感想もお願いします。

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