第25話「生かされた命」の感想

感想

生かされた自分の命を考える吉之助。沖永良部島の牢で亡くなる寸前になっても友・大久保 一蔵(キャスト:瑛太)を信じる吉之助(キャスト:鈴木亮平)。

第25話「生かされた命」の感想

吉之助は島役人の土持政照(キャスト:斎藤嘉樹)の機転で座敷牢に移され子供たちに学問を教え始める。どこにいっても子供に優しい吉之助は役人の子もヤンチュの子も変らない待遇で勉強させる。

 

吉之助が教えた<日新公のいろは歌>の「楼の上も はにふの小屋も住む人の 心にこそは たかきいやしき」といういろは歌。作者の日新公(伊作忠良)とは戦国の島津4兄弟のお爺さんにあたる人物です。島津家中興の祖といわれています。いろは歌47首は薩摩藩の郷中教育の信条となり吉之助も小さい時から勉強したり後輩に教えたものです。

 

現在にも通じる歌がたくさんあって・・。殿と言われる身分の方がこういった言葉を残されていて心を動かされます。鹿児島に行くとお土産で日新公のいろは歌が買えるし、維新ふるさと館の前の「甲突川歴史ロード 維新ふるさとの道」ではいろは歌を紹介する歌碑が見れます。

 

今回の第25話「生かされた命」で沖永良部島編は終わりましたが、吉之助はずっと土持母子に助けてもらっていましたね。ドラマでは出てきませんでしたが、沖永良部島で西郷隆盛を助けた土持政照の妻は大久保どんの父、大久保次右衛門が若い頃に沖永良部島代官付役で赴任していた時に島妻との間にできた娘だそうです。

薩摩藩では生麦事件と薩英戦争が

西郷吉之助の島ぐらしは5年に及びます。その間に薩摩藩は寺田屋騒動、生麦事件、薩英戦争と大事件が続きます。「もう助からない」と親切心でイギリス人を介錯した海江田武次(キャスト:高橋光臣)・・・(・_・;)

 

生麦事件が起こる前には外国人はなめて大名行列を横切っていたのでは?と私は思ったのですが実際はどうだったんでしょうね。他の藩の大名行列なら大丈夫でも島津家の大名行列はw一橋慶喜(キャスト:松田翔太)は「状況がわかっていない田舎侍」と言っていましたが、幕府は弱気でさっさと賠償金を払い、 薩摩藩は賠償金を断りイギリスと対峙する。私はさすが島津家だとも思うのです。

 

侍の意地とプライドを守るために薩摩藩はかなり危ない道を歩きますが、生麦事件から薩英戦争の流れは歴史好きにはとても興味深いところですね。私は鹿児島市の砲台跡も見に行きましたが、薩摩藩は魚雷も用意していたみたいですね(汗)イギリス艦隊がそこを通らなかったから起動しなかったみたいですが(・_・;)

 

私は他のアジアの国々の状況を考えたら、ずっとなめられていたら日本も植民地支配されたかもしれず、生麦事件から薩英戦争の流れでイギリスが日本で一番堅固な藩に行ってくれて、薩摩がイギリスを追い返した流れは日本にとってかなりの幸運だったと思うのです。この戦いによって薩摩藩とイギリスは週刊ジャンプのライバルみたいに友情が生まれます。(いけいけどんどんの薩摩の気風はその後の歴史ではマイナス部分も多くなっていきますが)

 

薩英戦争がきっかけで吉之助の弟・西郷信吾(キャスト:錦戸亮)の謹慎がとけて良かったですね、薩摩藩内部もこの戦いによって内部抗争が減ったのかもしれませんね。

川口雪篷について

川口雪篷(かわぐせっぽう)は歴史上ではせごどんの墓の文字を書いた人として有名ですが、大河ドラマ西郷どんの川口雪篷は濃い人物でしたね、キャストは石橋蓮司さん。

 

お由羅騒動で沖永良部島にながされた川口雪篷は人を信じなくなっていて、悪魔的に吉之助を揺すぶる。だけど心配して水をくれたり、時間が経つうちに吉之助と雪篷は斉彬公を敬愛する気持ちで繋がっていたのもわかりました。

 

25話では鍵がかかっていない座敷牢からかってに出てきたり、ナポレオンのマネをしたり、吉之助が島を出るときには「せごど~ん!せごど~ん!」と革命と書いた旗を掲げて見送ってくれましたねw 気質的には明るい楽天的な人だったんですね。歴史的にはこの後西郷家に居候したみたいですが、西郷どんにもまた出てきてくれるでしょうか(*´∀`)

吉之助へ召還命令が

そして吉之助は召還命令で薩摩に帰る事に。沖永良部島の人々との別れ、そして喜界島では船は村田新八(キャスト:堀井新太)を乗せ、奄美大島では愛加那(キャスト:二階堂ふみ)との再会と別れをして。

 

吉之助はこの後、京都に行くことになるようですが、私は幕末の最後の3年間に、吉之助がどの様に動き、感じて、そして大きな西郷どんになっていくかとても興味があります。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!第25話「生かされた命」の感想でした。次の第26話「西郷、京へ」の感想もお願いします。

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