第18話「流人 菊池源吾」の感想

感想

月照(キャスト:尾上菊之助)と錦江湾で入水した西郷吉之助(キャスト:鈴木亮平)はひとり助かり、幕府の目をあざむく為に薩摩藩により、菊池源吾と名前を変えて流人として奄美大島へ流される。

第18話「流人 菊池源吾」の感想

「おいに生きる値打ちなどなか~!!」と慟哭する吉之助・・。殿・島津斉彬公(キャスト:渡辺謙)を亡くし、また月照を亡くし・・1人生き残った負い目と失意で絶望の状態にいる吉之助。

 

いつもは人が好きで、優しい吉之助が亡霊の様に奄美の自然の中ふらふら歩く。そして子供にケンムン(もののけ)に間違われる。・・・きっとここが何処かも、状況も、廻りも全て見えていない、どうでもいい状態。魔除けのハジキ(入れ墨)をした とぅまにいつもの吉之助では考えられない意地悪も言っていましたね。吉之助役の鈴木亮平さんの演技が光っていました。

 

せごどん18話の吉之助は憔悴し、途中には熱病にもなり大変な状態でしたが、私はドラマの中の奄美の自然に癒やされていました(笑)

 

19話の題名は「愛加那」ですが、吉之助もこれから愛加那(とぅま)と奄美の人々や自然に癒やされて元気になっていくのでしょうか?吉之助が奄美にいたのは3年ほど。吉之助の人生で一番幸せな時間だったとも言われる奄美での暮らしが「大河ドラマ西郷どん」でどの様に描かれるかとても楽しみです。

 

元気ある とぅまと吉之助の雰囲気がいいですね。とぅま役は二階堂ふみさん。愛加那として知られる とぅまは吉之助の二人目の妻(島妻)となり、西郷菊次郎と菊子という息子、娘を産むことになります。

 

吉之助は とぅまや とぅまの叔父・龍 佐民(キャスト:柄本 明)、とぅまの兄・富堅(キャスト:高橋 努)を中心に龍一族や奄美の人々とどのような関わりを持っていくのでしょうね。奄美は吉之助が得意な相撲が盛んな地域なのできっと相撲シーンが出てくると期待しています。

 

また吉之助ととぅまの結婚を予言したユタ(キャスト:秋山菜津子)の存在も気になります。ユタとは沖縄や奄美、東北などで古くから信仰されているシャーマン(民間霊媒師)の事です。とぅまもユタの素質があるようですね。熱病で吉之助の魂が離れそうな時にとぅまが吉之助を現世に戻してくれていましたね。

 

18話の最後では命を助けてくれた とぅまに吉之助がお礼を言い、また「とまどん、この島の事を教えてくいやんせ」と頼んでいましたね。「とまどん」と尊称で とぅまを呼ぶ吉之助を とぅまが信頼した瞬間だと思いました。

奄美大島、愛加那(とぅま)のこと

とぅまはヤマトンチュ(大和人)、とりわけ薩摩藩の侍は嫌いと言っていましたね。奄美の代官・田中雄之介(キャスト:近藤芳正)も嫌な奴ですし。

 

18話では奄美の美しい自然と共に、奄美の人々の苦しい現実も描かれていました。せごどんの音楽担当である作曲家・富貴晴美さんの「西郷どんのテーマ曲」にも使われている島唄のしらべ。奄美の海辺で歌うとぅまの歌声も美しいなかに悲しさがあるハーモニーでした。

 

サトウキビを作り、それを加工して黒糖にして・・・それを不当な交換歩合で、定期的に来る薩摩藩の砂糖船で召し上げられて・・「砂糖の地獄」にいた奄美大島の人々。今からたった150年前という事実が悲しく、心にこみ上げてくるものがあります。

 

敬愛する斉彬公が奄美で嫌われているという事実は吉之助には受け入れ難いものでした。しかしアンゴ(島妻)の制度や薩摩藩役人の横暴、ソテツのお粥、とぅまや佐民の話・・・奄美の人々の苦しい生活を直に見て、少しづつ吉之助は現実を把握していったのではないでしょうか?

橋本左内

嵐の中、吉之助に大久保正助(キャスト:瑛太)からの手紙が着き、福井藩士・橋本 左内(はしもと さない)が井伊大老のおこなった安政の大獄に倒れた事がわかりました。

 

慟哭する吉之助。橋本 左内(キャスト:風間俊介)は最期に「あとは頼みます吉之助殿」と言っていましたね(泣)

 

左内は若い頃から神童として有名で、大坂に出て適塾で蘭方医学を勉強し蘭方医となり、福井藩主の松平 春嶽(松平 慶永)の側近として登用されました。亡くなった時まだ25歳という若さでした(泣)

吉之助だけ助かった真相は?

入水した吉之助を正助がみつけて助けたという流れになっていましたが、先に船で出発した2人に岸から正助が助けるということはかのうなのでしょうか?大河ドラマですがちょっと違和感がありました(;´∀`)

 

説がいくつかあると思いますが、鹿児島で地元の案内人の方が言っていたお話が一番自分的にピッタリきました。 「吉之助だけ助けられた」それは薩摩藩が?それとも薩摩藩士なのか、仲間か親族か・・・詳しくは調べてはいませんが、「吉之助だけ助けられた」という説は正しい気がしました。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!せごどん第18話「流人 菊池源吾」の感想でした。次の第19話「愛加那(あいかな)」の感想もお願いします。

⇒ 西郷どん感想まとめ

⇒ 登場人物とキャスト紹介

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